街のあかり at フィルムセンター
東京国立近代美術館フィルムセンターで、アキ・カウリスマキ新作の「街のあかり」を見て来た。
負け犬三部作の完結編と言われている「街のあかり」。主人公はこれまでよりも、やや若い負け犬か。あまり見たこと無い顔だ。
今回は特別上映だったので予告も無く、フィルムセンターでいつも出てくる最初の字幕も無く、いきなりSputnik Oyの文字が映し出された。Sputnik Oy!
「街のあかり」は、特にサプライズな展開はなく、笑いも怒りも無く、淡々とストーリーが進んでいく。でも、そこはかとなく寂しげで、どことなくおかしな雰囲気がやっぱりいいな。ひたすら無表情な登場人物たち。微妙な間。一番おかしかったのは、ギャング(かな?)が酒を飲みながらポーカーしている後ろで、情婦が普通に掃除機かけているところ。それで何も起こらないのがカウリスマキ映画。大爆笑にならないのもカウリスマキ映画。
音楽は、普通にロック調のものが流れ(ライブシーンもあり)、あとは40年代〜50年代くらいの古い曲が流れていた。
懐かしい顔も多数見ることができて、嬉しい限り。よくカウリスマキ映画で見かけるすごく背の高い人や、カティ・オウティネンもちょっとだけ登場。わー。
久しぶりにカウリスマキ映画を見たけど、改めて色や小道具がいいんだなと思った。水色の薄汚れた壁や赤いシャツ、皿に盛られたベーグル、顔をそむけるように瓶に生けられた2輪の花。街の片隅のホットドッグスタンド。黒人の少年。そして犬!
犬も主人公も、最後には自由になったのだ。孤独ではなくなったのだ。
その手を離すな。viva! カウリスマキ。
Posted by sbt at Maggio 11, 2007 | ヨーロッパ映画
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