パリ、ジュテーム

パリ、ジュテームを見てきた。パリ、ジュテームは、パリを舞台にした、バラエティに富んだオムニバス映画。全部で18人の監督が、20区あるパリの各地域での出来事を5分程度で切り取って見せてくれるのだ。
舞台はパリだけど、監督と俳優は多国籍。
日本からも「M/OTHER(DVD出てないのが驚きの名作)」の諏訪敦彦がヴィクトワール広場を舞台に参加していた。なんと主演は「ポンヌフの恋人」や「トリコロール/青の愛」のジュリエット・ビノシュと、「プラトーン」やゆるい釣り映画「フィッシング・ウィズ・ジョン」DVD発売も嬉しいウィリアム・デフォーだった。すごいな。
18本もあるとあれこれ目移りしてしまうのだけど、特に印象に残ったフィルムをいつくかあげてみる。
まずは、コーエン兄弟のチュイルリー。ルーブル美術館の最寄り駅であるチュイルリー駅で、理不尽な状況に陥るブシェーミがおかしい。一言も発しないのに、相変わらずの存在感。この人は、どこの国に行っても同じなんだな。大好き。
それからガス・ヴァン・サントのマレ地区。つい引き込まれるストイックさと息をのむ美しさ。かっこええ。
トム・ティクヴァの盲目の青年と演劇少女(ナタリー・ポートマン)の物語も可愛い。時間経過のシーンがおもしろいなと思ったら、「ラン・ローラ・ラン」の監督だった。今話題の「パフューム ある人殺しの物語」もこの人なのか。こっちも見たいな。
バスティーユを舞台にした「死ぬまでにしたい10のこと」の監督、イサベル・コイシェもよかった。なんだかトリュフォーを見ているようだった。なぜかしら。
「セントラル・ステーション」を監督したウォルター・サレスの、16区を遠く離れてベビーシッターに向かう移民女性の話も切ない。
切ないと言えば、19区お祭り広場の男女の出会い。ラスト、女性に手渡された二つのコーヒーカップが泣ける。
逆に一番、館内の笑いを誘っていたのがエッフェル塔界隈に住むマイムバカ。カップルで車に乗っているシーンは爆笑。これもう一回見たい。監督のシルヴァン・ショメという名前に聞き覚えがあるなと思ったら「ベルヴィル・ランデブー」の監督だった。あの人体をデフォルメした動きのユーモラスなアニメーション監督か。なるほどなるほどと納得でした。
カサヴェテス映画の常連、ジーナ・ローランズとベン・ギャザラのカルチェラタンも忘れてはいけない。共同監督の一人はフランスが誇る名優、ジェラール・ドパルデュー。相応に年を取りつつも、まだばりばり現役なんだよという感じが伝わってきた。でも、ベン・ギャザラって、こんなに小さかったっけ。
とゆーか、もう1本1本がよくて、結局全部書いてしまうくらいの勢いだ。
最後の1本がまた、ひねった感じ。フランス語を勉強して一人旅をするアメリカ人女性のモノローグ。マーゴ・マーティンデイルがいかにもアメリカの地方出身者ぽくてよい。旅の道連れ、伴侶がいないので、寂しいこともあるけれど、それでもパリらしさを感じている主人公がすてきだったな。私も北欧旅行で公園のベンチに腰掛けていたときのことを思い出した。あんな気分になること、確かにあった。
あー、実におもしろかったなぁ。
なぜパリが特別な町として見られるのか、それが何となくわかるような映画だった。
これ、ギンレイかワセショーに来たら、また見に行こうっと。またパリにも行きたいわ。
Posted by sbt at Marzo 5, 2007 | ヨーロッパ映画
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パリ、ジュテームへのコメント
sbtさんのブログを読んで、とても観たくなりました。ずいぶん豪華な面々ですね。来週観に行ってこよう。
『パフューム』は、どうやら意見真っ二つ。賛否両論のようです。個人的にはすごく良かったのですが。。
post by nojao at 10.03.07 20:12
そうなんです。
名前を覚えてなくても、映画は見たことある監督がやたらめったら多かったです。
一編一編は本当に短くて、あっという間なのですが、
よりどりみどりで楽しめる映画でした。
パフュームは昔、本を読みました。これもやっぱり見に行こうかなー。
post by sbt at 11.03.07 13:30
こちらはではお久しぶりです。
ブシェミの受け取り方が全く一緒で驚きました!
ほんとにいい顔してましたよね。
post by kickable at 03.04.07 14:08
ブシェミ、もう50歳近いはずなのに変わらないですよねー。
人にうるさく思われながらも一方的に話し続ける役をするかと思えば、
何も話さない役なのに挙動不審ぷりに目が離せなかったり、
改めていいなーと思いました。
ブシェーミ LOVE。
post by sbt at 04.04.07 00:17
