トータル・バラライカ・ショー

松本のCDショップで、レニングラード・カウボーイズ「俺たちゃブルックリン生まれ!?」を買って以来、レニグラ熱が出てしまったらしい。
ということで、解熱剤がわりに懐かしの「トータル・バラライカ・ショー」を買ってしまった。中古のVHS。DVD全盛の21世紀にあって、VHSのビデオを買うとは思わなかった・・。
そもそもレニングラード・カウボーイズとは、フィンランドに実在するロック・バンドだ。
アキ・カウリスマキの映画、「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」や、その続編「レニングラード・カウボーイズ モーゼに会う 」でもお馴染みだ。これら映画の公開された前後では、来日ライブをやったり、缶チューハイのCMに出てたりと、日本のメディアへの露出も多かった。
だけど、映画の中だけの架空の、もしくは企画バンドだと思ってた人も多かったんじゃないだろか。トサカみたいなリーゼントに、先のとがったペンギンブーツ。あの特異なスタイルで、普段から音楽活動をやってるなんて思えなかったし。
しかし、幾度かの大きなメンバーチェンジを経て、衣装もカラフルに進化しているが、レニングラード・カウボーイズは現在も活動を続けているのだ。
そのレニングラード・カウボーイズが、1993年に母国フィンランドの首都ヘルシンキの元老院広場で行った野外ライブが、「トータル・バラライカ・ショー」なのだった。私が買ったVHSビデオは、このときの模様を盟友アキ・カウリスマキが撮った音楽ドキュメント映画だ。
「トータル・バラライカ・ショー」の最大の目玉は、レニングラード・カウボーイズの競演者たち。なんと、160人以上からなる、旧ソ連赤軍退役軍人の声楽隊「レッド・アーミー・アンサンブル」が、舞台にずらりと並んでいるのだ。これは壮観。
ちなみにソビエト連邦は、このショーの2年前、1991年に崩壊している。フィンランドの歴史を知ると、皮肉な感じがしなくもない。
が、朗々と歌うソリストのおじさん、観客を盛り上げるレニグラのメンバー、そしてマトリョーシカのような衣装をまとったダンサーたちを見ていると、もう「楽しい!」の一言しか浮かんでこない。
曲は、60~70年代の英米ロックが中心。トム・ジョーンズの「Delilah」や、ボブ・ディランの「Knockin' on Heaven's Door」とか。あとは、コサックダンスが見られるロシア民謡「カリンカ」なんかも。
懐かしいなー。
私がこの映画を見たのは、高田馬場のACTミニシアターだった。「カリガリ博士」なんかも見たような覚えがある。確か、もう無くなったんだよなー。
と、そんなささやかだけど懐かしい、いくつかの事柄を思い出しながら、「トータル・バラライカ・ショー」を見たのだった。
ところで気がつけば、レニングラード・カウボーイズのCDやら何やらは、すごく手に入れにくくなってしまった。CDはほぼ全て廃盤。今回の「トータル・バラライカ・ショー」も、同名のライブCDが出てたけど、これまた廃盤で、中古CDショップかネットオークションで探すしかない。ちなみに日本版のジャケットイラストは、故ナンシー関なのだ。
「トータル・バラライカ・ショー」のCDはネットオークションに出回っているが、映像版の方は見かけることが少ない。欲しい人は見かけたら即買いですよ。
まぁ、お金持ちなら簡単に入手できるだろうけど。とゆーのも、アキ・カウリスマキのデビュー以来の16作品をまとめたDVDボックスセットの、特典DVDになってるからなのだ。あー、こんなに楽しい「トータル・バラライカ・ショー」の巻(しかも、名作「パラダイスの夕暮れ」も入っている)だけバラ売りしない販売元に抗議したいくらいだ・・。
他のCDも聞きたいなぁ。「モンゴリアン・バーべキュー」とか。CD買いにフィンランドへ行こうか、真剣に迷う今日この頃。
・Leningrad Cowboys
・グローバル・バラライカ・ショウ
Posted by sbt at Gennaio 28, 2006 | ヨーロッパ映画
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