永遠のハバナ

ちょっと前、永遠のハバナを見てきました。
キューバの首都、ハバナに住む、ごく普通の人たちの生活を描いたドキュメント映画です。
灯台の灯が消え、太陽が昇る頃、ハバナに生きる人々の生活が始まります。特に会話もナレーションもなく、画面から流れてくるのは生活の音ばかり。陽気なキューバの音楽も、聞こえてきません。
でも、こうした生活音が、いつの間にか美しい音楽のように聞こえてくる映画です。
朝起きて、ご飯食べて、仕事して・・と、劇的な物語もなく、淡々と流れていく日々。そんな当たり前の生活が、丁寧な撮影で綴られていました。
入れたてのコーヒーの湯気、それを淹れるおばあさんの深いしわが刻まれた手、ダウン症の少年が、学校で数を数えるときの笑顔。
靴屋のおじさんは、夜になるとダンスホールで粋な男と呼ばれ、ささやかなヒーローとなる。恋人のいるアメリカへ渡るため、家族と最後の一日を過ごす男。そして、路上でピーナッツを売るおばあさん。
クローズアップで映し出される、こうした情景からは、ささやかな幸せと不幸の入り混じった暮らしが浮かび上がってきます。それは形こそ違え、どこの国にでも見られるような、普遍的な人生だと思えました。
永遠のハバナのラストシーンでは、登場した人たちの簡単なプロフィールと、夢が紹介されます。いろんな人の夢に、うんうんと思って頷いて見ていたら、最後のピーナッツ売りのおばあさんのコメントで、はっとさせられ、せつなくなりました。
残念ながら、東京の上映は終わってしまったけれど、再上映をするようなことがあれば、また見に行きたい映画です。すごくおすすめ。
・2003年 サン・セバスチャン映画祭 公式オープニング上映作品/SIGNIS賞
・2003年 新ラテンアメリカ映画祭 最優秀作品賞/最優秀監督賞/最優秀楽曲賞/最優秀音楽賞/FIPRESCI賞
・2004年 カルタヘナ国際映画祭 最優秀監督賞
・永遠のハバナ 日本語サイト
・Suite Habana 海外サイト
・かたすみの映画小屋 永遠のハバナ
・永遠のハバナ サントラ
Posted by sbt at Giugno 9, 2005 | 中南米映画
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